『silent』第4話「戻れると思う。元に戻れたら嬉しいなって」
再び、湊斗の回。
第4話 あらすじ
ネタバレも含みます。
青羽紬(川口春奈)の計らいにより、紬の部屋で話す佐倉想(目黒蓮)と戸川湊斗(鈴鹿央士)。湊斗はアプリで声を文字にし、想はLINEを使って会話をする。立ち上がった湊斗が話し続けていると、想が「湊斗」と声で呼びかける。その声を聞いた湊斗は「変わらない」と涙を流す。想は「病気のこと黙っててごめん。心配かけたくなかった」と謝る。紬にも謝りたいという想に、湊斗は「紬は大丈夫」だと話す。
休日。手をつないで歩く紬と湊斗。想は桃野奈々(夏帆)と歩いている。紬が湊斗の手を取って楽しそうにしている姿を複雑な表情で見つめる想。湊斗も想に気づく。
夜、「なんか無視したみたいでごめん」と湊斗は想にLINEをし、「一緒にいたの彼女?」と聞く。想は「友達」と答える。
別の日、奈々はろう学校からの友達と話す。想と付き合っていないのかと聞かれ、「つきあってない。都合よく会ってくれる友達としか思われてない」と話す。
湊斗は、「みんな元に戻れたら俺は嬉しい」と言って想をフットサルに誘う。サッカー部の仲間たちにも声をかけ、集まることになる。そして、紬を手話の通訳として来てほしいと誘う。紬は湊斗の応援目的で行くと答える。
日曜日、古賀先生(山崎樹範)が経営するフットサル場に現れた想。湊斗に言われて、出迎える紬。古賀先生やサッカー部の仲間たちは、8年ぶりに会った想を歓迎する。
フットサルの合間に、湊斗は紬と話す。「紬 お願いがあって。別れてほしい」。「なんで?」と尋ねる紬に、「好きな人がいるから」と答える湊斗。
フットサルの後、ロッカーで湊斗は想に「俺がしんどいだけ」と言って、暗に紬と別れることを話し、想は涙を流す。
第4話のコトバ
しゃべりたくなかったから しゃべらなかったんでしょ
8年ぶりに面と向かって会話をする想と湊斗。アプリとLINEを使って会話をするが、立ち上がって話し続ける湊斗に想は「湊斗」と呼びかける。「独り言だから気にしないで」と言いながら涙を流す湊斗に「しゃべった方がいい?」と想が聞いた時の湊斗の回答。
「だって俺はこうやって機械に頼ってしゃべってんだから 想も自分が好きなように話せばいいよ」。
やっぱり湊斗は、想の良き理解者だね。
しょうがないよ 私たちと違うもん
奈々とろう学校時代からの友人の会話。
想とは付き合っておらず、「都合よく会ってくれる友達としか思われてない」と話す奈々に返した言葉。
「しょうがないよ 私たちと違うもん。つい最近まで聞こえてたんでしょ?」
手話ができるってだけで、分かった気になりたくないんです
手話教室の先生と春尾先生(風間俊介)の会話。
「春尾君、僕たちにちょっと壁つくるよね。
こうやって手話でコミュニケーションとれるのにどうしていつも一歩引いてるんだろうって気になるときがある」。
手話ができるってだけで、分かった気になりたくないんです。
どうしたって僕は聞こえるので。
ろう者同士みたいに分かり合えないです。
生まれつき耳が聞こえない人、途中で耳が聞こえなくなった人、耳は聞こえるけど手話ができる人。みんなそれぞれ「分かり合いたい」って思ってるんだけど…
当たり前にあったものなくなってそんな簡単に受け入れられないよね
フットサルをする想を眺めながら、湊斗に話す紬。
デフサッカーっていうね聴覚障害の人でやるサッカーあって
そういうのも考えたんだって
サッカー上手だし、やっぱり好きで続けたかったと思うし
でも認めるみたいで苦しかったんだって。
耳聞こえない事、認めるもなにもって思っちゃうけど
健康にのんきにへらへら生きてきたからそう思っちゃうけどさ。
当たり前にあったものなくなってそんな簡単に受け入れられないよね。
3年前くらいにもうほとんど聞こえなくなったんだって
イヤホンつけても音流れてこないのか
字幕が無い映画見れないのかとか
人と声で話せないんだとか
卒業してから特にこの3年どんなふうに生きてたんだろうって
どんな思いでこの3年
紬は、想のことを深く理解しようとしてるんだね。
紬、想の横にいる時が一番かわいいんだよね
紬と別れることを「別れる」と言わずに告げる湊斗の言葉。
紬、ちゃんと食べて寝てるかだけ それだけは気にかけてね。
この3年 ほんとは楽しくなかったと思う。
いきたいとこ 食べたいもの ほしいもの
俺 全部 なんでもいいよって
紬の好きでいいよっていうから
つまんなかったと思う。
紬が教えてくれた音楽とか映画とかいいねって感想しか言えなくて。
俺ほんとつまんないから。
想は違うからいいんだけど。 大丈夫なんだけど。
紬、想の横にいる時が一番かわいいんだよね。
知らなかったでしょ。
いつでも自分が見てきたあの紬だと思ってるでしょ。
目に涙をためて「耳、聞こえないんだよ」と声を絞り出す想。
耳聞こえないだけでしょ?
他に何も変わってないから。
すっごい性格ゆがんでないかなとかちょっと期待したのに。
別に、想のためとかじゃなくて
どっちかというと紬のためで。
ほんとに、本音を言えば 自分のため。
俺がしんどいだけ。
2人見てて2人がどう思ってるか、何考えてるかわかるから。
言ったじゃん。
みんな戻れると思うって。
戻れたら俺は嬉しいって。
「凍り付いた心には太陽を」
ここでヒゲダン。
泣く~~。湊斗~~~
第4話 メモ
湊斗と手をつなぐ紬を見て、複雑な表情の想
8年ぶりに再会した紬と想。やっぱり想は紬のことが今も忘れられないのかな。
湊斗の別れるフラグ
まさか別れを切り出すとは(私は)思わなかったけど、え?え?というところがいくつかありました。
- 「もし別れても、別れたとしても、別れるまでに楽しいことがいっぱいあったらそれでいいのにね」と紬に言い出す。
- フットサルをするだけなら、紬はいなくてもいいのに「想の通訳さん」とか「安心材料」なんて言ってフットサルに紬を誘う。
- 自分の恋人なのに、紬の弟・光に対して「紬はちょっと借りる」と言う。
- 同じく光に対して、手話を覚えるよう勧める。
- フットサル場で、想と紬が会話している様子を見つめる。
奈々は、想の友達。
これまで「あんた、想のなんなのさ?」と(私が)思いながら見ていた奈々は、想・奈々ともに、彼女ではなく友達という認識のようです。
でも、奈々ちゃんは想のことが好きなんだよね。
「都合よく会ってくれる友達としか思われてない」って。。。
紬は、ちゃんと湊斗のことが好き
親友・真子ですら「好きな人いなくなったから、いる人好きになったのかと」と思っていたが、紬は、ちゃんと湊斗のことが好きだそうです。
感想:元に戻りたいって、そういう意味なの?
第1話で「主成分・ 優しさ」と表現されていた湊斗。
紬の親友で、高校の同級生だった真子が「湊斗、あいつまじなんであんなに自信ないの?」と言っていましたが、うなづくしかないですよ。
「3年間、俺と付き合っててつまんなかったと思う」って、「そんなことないよ、湊斗おおおお」という回でした。
やっぱり、紬を連れて逃げればよかったのに。90年代には成立しませんでしたね、こんな話は。
「みんな、元に戻れたら俺は嬉しい」って。本気で言ってるのか?言ってるのよね?なんかよくわかんないけど、「想の隣で笑ってる紬が好き」みたいな話?
これからどうするの?どうなるの?
これは…めめの笑顔に近づいたと考えてよいのでしょうか。。