『silent』 第3話 まとめ&感想

第5話

『silent』第3話「今はもう、好きじゃない…今好きなのは…」

湊斗の回。

目次

第3話 あらすじ

ネタバレも含みます。

高校2年生の時、体育館の檀上で作文を読み上げる佐倉想(目黒蓮)を見つめる紬(川口春奈)を見つめる戸川湊斗(鈴鹿央士)
紬と想が付き合うようになったことを切ないながらも、温かく見守る。

社会人になり、同窓会で湊斗は紬と再会する。
紬は仕事に追われて辛そう。聞けば、どうやらセクハラに遭っているらしい。
湊斗は「期待と圧力は違う」と紬を諭し、翌日、紬は退職する。
そして、湊斗と付き合うようになる。

そして現代。想と紬が一緒にいるところに出くわす。想は湊斗を一瞥して去ってゆく。
想の背中に向かって「想!」と呼ぶが、振り返らない。
紬の手を振り払い、帰ってしまう湊斗。怒らない湊斗の珍しい姿に紬は驚く。

同じ日、桃野奈々(夏帆)が想を見つける。リュックサックのファスナーを開けて、想を後ろからドンっと押す。「想くん見つけてダッシュしたの!」。

紬は手話教室で、そこで春尾正輝(風間俊介)から「ろう者の8割ぐらいがろう者同士と結婚する」という話を聞く。

想は紬を呼び出し「湊斗に悪いからもう2人で会うのはやめよう」と言う。紬は、今は想ではなく湊斗のことが好きだといい、これからも会って、湊斗とも仲良くなってほしいと話す。

母・律子(篠原涼子)に想の様子を見てくるように言われた妹・萌(桜田ひより)が想の部屋を訪れる。萌は、湊斗とも再び友達に戻れば良いという。「心配させたんだから病気隠してたこと謝ったら?」

想は紬の部屋で、湊斗に再会する。湊斗は「なんで俺に言ってくれなかったの?」など、想への思いを一方的に話し、泣きながら部屋を飛び出す。追いかけてきた紬に「名前呼んで振り返ってほしかっただけなのに」としゃがみこんでしまう。

第3話のコトバ

ろう者の8割ぐらいが、ろう者同士と結婚するんです。

「知ってます?ろう者の8割ぐらいがろう者同士と結婚するんです。
ろう者同士の方が幸せってことですかね」。

手話教室の春尾先生の言葉。
春尾先生は、大学時代に難聴者のボランティアをしたことがきっかけで手話を始めたらしい。
「怠惰な学生で就活しなきゃっていうときになって初めて自分には何もアピールするものがないって気づいてそれでボランティア。最低ですよね」と話す。

お兄ちゃん お母さんが自分の心配してることが嫌なの

想の妹・萌の言葉。想の様子を見てきてほしいという母・律子に対して、
「お兄ちゃん お母さんが嫌なんじゃないよ。
お母さんが自分の心配してることが嫌なの」と話す。

知ってる?
お兄ちゃん 紬ちゃんと会ってるらしいよ
なんか手話勉強してくれてるんだって
なんていうんだっけそういうの
けなげ?
ありがたいんだけどさ
でもなんかちょっとイラっとするよね
気分いいのかな
今まで何が合ったかも知らないで
久しぶりに再会してあなたのために一生懸命手話覚えますって
自分はその間湊斗くんと仲良く楽しくノンキにへらへら生きて…

そして、「お兄ちゃんの心配ばっかり」と母に不満をぶつける。

お兄ちゃんの耳が聞こえなくなって、萌ちゃんもたくさん我慢することがあったのかな。。

湊斗って呼んでるんだね

紬を呼び出し、「湊斗に悪いから、紬とはもう会わない」話す想への紬の言葉。

今はもう佐倉くんのこと高校の同級生としか思ってない
今好きなのは湊斗
佐倉くんは違う
好きじゃない

悲しそうな想は、アプリの文字を見つめて「湊斗って呼んでるんだね」と返す。

紬、そこまで言わんでも~

聞こえないなら振り返らないですよ

想の耳が聞こえなくなってしまった事実を受け入れられない湊斗は、居酒屋で会った春尾先生の腕をつかんで話す。

会ったんです。
俺もその友達久しぶりに
背中に名前呼んで 昔みたいに名前呼んだんです
でも振り返ってくれなくて
聞こえないから当たり前なんですけど
でもなんかどっかでちょっともしかしたらって 何かの間違いとかって

春尾先生は、「聞こえないなら振り返らないですよ。当たり前じゃないですか」と返す。

湊斗は本当にショックなんだね。

友達の病気受け入れるよりずっと楽だったから。

8年ぶりに、紬の部屋で想と向き合った湊斗は、耳が聞こえない想に感情を爆発させる。

それのせいで別れたの?
それ隠したくて 心配かけたくなくて 消えたの?
想らしいよね
隠すとか別れるとかそういうふうに決めちゃう感じ
紬に迷惑かけたくないとかわかるけど わかるけどさ
なんで俺に言ってくれなかったの?
何か力になれないけど なれないのわかってるけど でも言ってくれないのはさ

部屋を飛び出す湊斗。追いかける紬。

何かあるよ。色々ある。簡単に受け入れらんないこといっぱい。
すんなり受け入れて手話まで覚えて普通に顔見て話してすごいよね。すごいよ。
紬、 想の方がいいんじゃないかって。取られるんじゃないかって。
そう思ってそういうこと気にしてイライラしてる方が楽だったから。
想のこと悪く思えば楽だったから。
友達の病気受け入れるよりずっと楽だったから。
名前呼んで振り返ってほしかっただけなのに。

しゃがみこんで泣く湊斗。

高校時代の仲の良い2人がまた切ない。。

第3話 メモ

湊斗はずっと紬が好きだった。

高校2年生の時には、既に紬のことが好きだった湊斗。
想を見つめる紬を見て、「”人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった”ってなんだそれって思ってたけど、そっか これか。こういう感じか」。

紬と想が仲良くなってゆく様子を見て、
「すごく仲のいい友達とすごく好きな人だったからうれしかった
すごく切なくてちょとだけうれしかった
ちょっとだけ ほんのちょっとだけ うれしかった」
最後の「うれしかった」には、紬から「ふられた!」というLINEが映る。
そして、「そんな自分のことも、この時の想のことも許せなかった」と続ける。

描写がスゴイのよ。。

3年前、湊斗はセクハラ・パワハラに遭っている紬を助けた。

同窓会で再会した湊斗と紬。
辛そうに仕事をする紬が、職場でセクハラ・パワハラに遭っていることを知る湊斗。

無理なことってあるんだよ
無理してやったことって無理なことなんだよ
無理するとホントに全部無理になっちゃうんだよ
やればできるってやらせるための呪文だよ
期待と圧力は違うよ

紬はその後、退職。
湊斗と付き合うようになり、時給やまかないだけでバイトを選んでいた紬に、「紬は何が好き?何に関わる仕事がしたい?」と聞いたら、誰かを思い出したような顔をして、紬は「音楽」と答えたという。
誰かとは、もちろん、想。

紬は、「何が好き?」=想 なのかな。。

奈々のドジっ子演出(リュックのファスナー!)

歩いている想を見かけた奈々は、背負っていたリュックのファスナーをわざわざ開けてから、想に突進していく。
奈々は、そうやって想の関心を引く子なんだなあ。
かわいいとも言えるし、あざといとも言えるし、頑張っている感じが切なくもある。

結構、衝撃の行動であった。

想は、家族の前でしか声を出さない。

外食をしている時も、店員さんに話しかけることはせず、スマホの画面を見せる想。
妹・萌が家に来た時は、「萌。何しに来たの?」と声で話かけている。

想の声、ドキッとする!
(めめかっこいい)

感想:自分の浅はかさを思い知った!

第3話。いやあ、もう、自分の浅はかさを呪いました。
このドラマを、若者の恋愛模様を、私はなんと浅はかな目で見ていたのか。

第1話を見て、湊斗逃げろ!今すぐ紬を連れて逃げるんだ!と言った自分の浅はかさよ。
しかも、DEEN『このまま君だけを奪い去りたい』をBGMに流して。

全然違うのよ、このドラマは。そんなドラマじゃなかった。

私も湊斗と同じ。誰かを悪役に仕立てて、恋敵を作って、邪魔されて。
そんなわかりやすい困難を乗り越えるストーリーの方がラク。簡単に盛り上がれる。
でも、このドラマは違った。誰も悪くないのに、簡単に乗り越えられない困難がある。
乗り越え方がわからない困難。
友達の病気を受け入れること。もう話せないこと。名前を呼んでも振り返ってくれないこと。
…すごいドラマだ。

私も、湊斗と一緒にうずくまって泣くしかないのか?
私だって、めめの笑顔が見たいだけなのよ~~。

もう全然わからない。どこに行ったらめめの笑顔に会えるのだろう?
今週もまた、silentの森をさまよってしまった。
めめの笑顔につながる道はどこにあるの?すっかり迷子になってしまった~~

湊斗のステキなお部屋は、unicoの家具が使われているそうです。

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