『ブギウギ』の話です
2024年が幕を開けましたね。
今年の元日は最強開運日と言われていましたが、どこが?と言いたくなるショッキングな元日でした。
現在、朝ドラ『ブギウギ』は戦争の最中です。
年末の最後には、主人公・スズ子が逃げ込んだ防空壕の中で赤ちゃんが泣き出し、居合わせたおっさんが「黙らせるか防空壕から出て行け」と怒鳴りつけるシーンがありました。
そして、主人公が歌を歌うと、赤ちゃんは泣き止み、人々も落ち着きを取り戻すという展開に。
恋人・愛助はその様子をこう表現しました。
「みんなスズ子さんの歌で正気に戻っていく」。
ここで「正気」という言葉が出てきたことに私は驚きました。
落ち着きでも、元気でもなく、正気とは?
歌を聴いて正気を取り戻す、とは?
そして年が明けた1月3日。
私は、毎年お参りしているお寺で、お線香の束をお供えしました。
燃え盛る炎とお線香の香り、モクモクの煙に包まれて、頭良くなれ〜などと冗談を言って煙をかぶっているうちに、自分が正気を取り戻していく感覚がありました。
あ、今、お正月だ。と思いました。
突然、心が今ココに向いた感じです。
『ブギウギ』で描かれていたことは、こういうことだったのかも?
ここ数日、知らず知らずのうちに私は、正気とやらを失っていたようです。
その原因は、元日の地震や、翌日の羽田空港の事故に衝撃を受けたこともあったけど、私のXのタイムラインが毎日荒れておるのです。
主に、ジャニオタVSジャニオタ以外の人のバトルなんですが・・・。
紅白歌合戦で揉めて、能登の地震で揉めて、1月2日に放送された『100分de宗教論』でジャニーズがカルト扱いされたことで揉めて。
まあ毎日、次から次へと揉める材料が出てきて、新たな火種となっているのです。
私は、色んな意見を理解しようとしているうちに、ほんの少し自分を見失っていたのかもしれません。
いかんいかん。
本末てんとう虫。
今日はジャニーズネタの他に「飛行機にはペットを同乗させるべき。貨物扱いにするなんて間違っている」という話が盛り上がり、署名活動も流れてきました。
防空壕の話ではありませんが、人間の赤ちゃんの泣き声でも正気を失って怒鳴り散らす人がいるのに、動物と同乗するなんて無理でしょ。
動物の鳴き声や臭いに多くの人間が耐えられるとは思えません。
いや、そもそも今回のような状況で動物を連れて逃げるなんてできると思う?
CAさん達に動物の保安訓練までしろと言うのか?
大きな事故や災害があると、みんな少しずつ正気を失っていくのかもしれませんね。
これから気をつけねばー。
それにしても、防空壕の中で怒鳴り散らすおっさんに「本当はおめえが泣きたいんでねえの?!」と言い放つ小夜ちゃんは痛快でした。
小夜ちゃん、最高。
というわけで私は今年も、ミーハーな全力おてんばオバさん(©ヤーレンズ)路線を突き進みたいと思います。
今年もお付き合いいただけましたら幸いです!