5年ぶりのお伊勢丹さま参り

5年ぶりのお伊勢丹さま参り

ある日、もらい物のお菓子などと一緒に、義理の母から「全国百貨店共通商品券」という名のあぶく銭(2万円分)が送られてきました。

わーい!わーい!

ちょうど欲しいアクセサリーがあったのです。

近所で商品券が使えるのは東急百貨店吉祥寺店のみ。
自転車を飛ばして向かったのですが、私のお目当ての品はルミネ新宿店のみの取り扱いと判明。

がーん。吉祥寺では売ってへんのかーい。
しかも、ルミネじゃ商品券使えへんやないかーい。

そこで私はひらめいた。

行こうじゃないか、新宿へ。
新宿といえば、伊勢丹があるではないか!!

新宿伊勢丹

お目当ての品のブランドは、伊勢丹にも入っているのです。
いざ、お伊勢丹さまへ!!

自転車で吉祥寺へ行った格好のまま、吉祥寺から電車で15分。新宿に降り立ってしまいました。
伊勢丹なんて、何年ぶりよ〜
もう、5年は行っていない。
令和初?!

もはや私にとって、ネット上の仮想空間と化していたお伊勢丹さまです。

点々

私、学生時代までは、伊勢丹アイカードの家族カードを所有していた伊勢丹ラバーだったのです。
就活のスーツも、母と伊勢丹へ買いに行きました。

子どもの頃は、デパートといえば伊勢丹。
週末に、家族で車に乗って伊勢丹へ行くのが楽しみで、駐車場からシャトルバスに乗って、新宿の街をすり抜けて行くのが楽しかったなあ〜。
昔は地下1階に「日世のコーン」ののぼりがはためくアイスクリームスタンドがあって、階段に座ってアイスを食べるのが定番でした。
ああ、古き良き昭和のデパートよ。

平成になって、神戸へ引っ越してからも、阿佐ヶ谷の祖母宅へ帰省するたびに伊勢丹へ。
ランチはいつも伊勢丹会館の「歌行灯」でした。

そんな20数年の思い出いっぱいの伊勢丹と決別したのは何故か?

・・・徐々に、私から伊勢丹が離れて行ってしまったのです。

「いつ何を買っても5%オフ」というアイカードのご優待もなくなったし・・・。
森田恭通氏の手によって、ここはどこ?!という超絶オシャレな空間に変わり、ジューススタンドは一杯2,000円のコールドプレスジュースになっちゃったし・・・。

もう、庶民お断りやん。

と、どんどん足が遠のいたというわけです。

伊勢丹は、遠きにありて思うものになってしまいました。

点々

時は令和4年。
あぶく銭の商品券2万円分を握りしめて訪れたわけですが、2万円じゃキラキラのヘアゴムも買えないみたいな状況です。

意味、わかりますか?
あら可愛い〜と思ったヘアゴムが、33,000円でした。

しかも、私のお目当てのアクセサリーはルミネで取り扱っているものと価格が2桁違った。
フタケタ!

なるほどね〜〜。
同じブランドでも、こんなに幅を設けていたのね。そんなことも知らなんだ。

というか、吉祥寺の店員さんだって新宿ルミネにはあると言ってたけど、伊勢丹にあるとは言ってなかったもんね。
そーゆーことかっ!

しかし、こちとら5年ぶり。
せっかく来たのだから!
地下2階から地上7階、屋上庭園までしらみつぶしに堪能してきました。

勉強させていただきますっっ!!

エスカレーターに乗っている間に、イセタニスタ・貴子先生のインスタをチェック!!

もうね、アドバイザーがいないと無理ですね。
地下食料品売り場は!
時給か?みたいな価格のケーキがたっっくさん並んでいるのですが、どれもキラキラで美しく、美味しそう。
知らないお店もいっぱい!

しかも、私の所持金(商品券)で足りる!!

他のフロアを見ている間も、地下食料品売り場のことを考えていました。

だって、あまりにも世界が違うんですもの~。
もう食べ物のことを考えるしかないっす。
ふだん目にすることのない素晴らしいアイテムの数々。
は〜〜〜。(嘆息)
やっぱり商売というのは富裕層を狙ってナンボなのねと納得。

もう、美術館として堪能することにしました。

「あるところにはあーるさー」という『エリザベート』の劇中歌が流れてきます。
「ミルク風呂に入ってる 皇后」!
庶民はミルクも買えないのに、皇后エリザベートはミルク風呂に入っているという歌です。

民衆よ、決起せよ!
大好きなキャラクター、ルイジ・ルキーニに思いをはせ、オーストリアの民衆の気分に浸りながら、6階の子ども服フロアをうろついていると信じられないものが目に留まりました。

JIBだ・・・。
伊勢丹に、ジブが売ってる!!
おかーさーん!!

JIB(ジブ)、ご存じでしょうか?
神戸ブランドで、ヨットの帆を素材とした、軽くて丈夫でカラフルなバッグのお店です。

JIB
Welcome to JIB Home Page! ‐ くじらが目印!セイルクロスのバッグ、アクセサリー Welcome to JIB Home Page! ‐ くじらが目印!セイルクロスのバッグ、アクセサリー

西宮で中学時代を過ごした私も通学用に使っていて、酸っぱいだけの思い出が詰まっています。
近所の関西学院大学のお姉さんが、颯爽と持っているのに憧れたなあ。

そんなJIBの売り場に、思わず吸い寄せられていく私。
しめた!とばかりに店員さんに話しかけられます。

郷愁に駆られた関西人が購入しているのかと思いきや、意外な顧客が、デイサービスを利用するご高齢の方だと言うではありませんか。

「派手な色でわかりやすいと評判なんです」と。

なるほど〜!納得!!
って、なるか!!
なんだそれ。

「是非、広めてください!」って言われたけど、
いやいや、私にそんな拡散力はありません。と、その場をあとにしたのですが・・・

それは、無理じゃて。
東京でJIBは流行らんて!!

私の中で、千鳥のノブと大吾が2人揃って、つっ込みます。

JIBの素材も、色彩も、すべては神戸の強烈な日差しがあってこそ映えるのですよ。

そして、一田さんが写真を撮っていたところに行きたくて、階段で屋上へ。

すると、屋上に小さな神社が。

朝日弁財天さまです。

ここまで、百貨店である伊勢丹を美術館として堪能し、頂上へ辿り着いた私。

願うことはただ一つ、
伊勢丹で爆買いできるお客さんになれますように!!

・・・本当に「お伊勢丹さま参り」になってしまいました。

その後は、ルミネへ寄って金銭感覚をチューニングしてから家路につきました。

点々

やっぱり、伊勢丹は別世界!!
地下2階から屋上まで、歩くだけで旅行した気分です。
貴子さんが伊勢丹へ通ううちに元気になれたという気持ちがわかった気がします。

月イチぐらいで伊勢丹の波動を浴びに行くのも良いかも。

結局、伊勢丹では迷い疲れて何も買わず。あは。
でもすっかり富裕層になった気分で、近所のライフでチョコモナカジャンボ4個をワシづかみにしてカゴに入れてやりました。
ハーゲンダッツぐらい買えよというところですが、我が家の住人たちは、何よりもチョコモナカジャンボが好きなのであります。

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