自分を大事に。本質を生きる。仕事は自分で作るもの。

自分を大事に。本質を生きる。仕事は自分で作るもの。

フラワースタイリスト・平井かずみ先生の木曜会(ワークショップ)に参加しました。
2021年の年末、平井先生とお話できて本当によかったと思いました。

目次

私は「世界平和」のために働いている。

今年、平井先生は高知県の高校生へ仕事の話をする機会があったそうです。
オンラインの講演会なので、聴衆である高校生たちの反応が分からない中、平井先生は画面に向かって30分間ひたすら話し続けたそう。

先日、その講演会の内容と高校生たちの感想を少しだけインスタでシェアしてくださいました。

失業中の39歳である私はインスタ投稿をたまたま拝見し、その内容にいたく感激してしまいました。
以下、私のメモ書きです。

私は世界平和のために働いている

どんな職業につくのかが最終目標ではなくて、すべての仕事において誰かの役に立ちたいとか、誰かを幸せにしたい。
そういう思いがあって、それはすべての人や場所にとっての世界平和につながる。

好きなことを仕事にするなんて難しいことと思われるかもしれないけど、大切なのは「ワクワクすること」で、周りの意見ではなくて、自分の好きなことややりたいことを自分自身で向き合って、しっかり理解するということではないか。

seed:種 seed=本質 であって、種にはその植物のすべての情報が詰まっていて、植物がその通りに成長していくように人も本質的に生きられたらいい。
みんな自由に、すべての選択肢は自分自身の中にある。

平井かずみさん インスタグラムより

背景のホワイトボードには、ピラミッドの頂点に「世界平和」、底辺に「フラワースタイリスト(花マニア)」と書いてあり、その下には「花の教室」「フラワーディスプレイ」「メディアへの出演」・・・と、さらに細分化して、仕事内容が書かれています。

平井先生は「5分に一回”世界平和”と言う変わった講師がいたな~ぐらいに思ってもらえれば良いなあと思って」とおっしゃっていましたが、そもそも、肩書である「フラワースタイリスト」は、活動をしていく中で後付けで思いついたのだそう。

既存の仕事に就く必要はない。既存の仕事に自分を合わせなくていいんだよ。
仕事って、自分で作り出すものなんだよ。って伝えたかったの。

へえ~!
“フラワースタイリスト”と名乗っている方はたくさんいる気がしますが、正直、フラワーデザイナーとどう違うんだろう?と検索したこともありました。笑
なんと、意味は無かったんですって!驚きました。
平井先生はフラワースタイリストになりたくてなったのではなく、活動しているうちに肩書が必要となって思いついただけだと。
しかも、講演会では”花マニア”というカッコ書き付き。

一般的な発想とは、矢印の方向が違う気がしました。
講演会は、複数の高校が対象だったそうなのですが、そのうちの一校は四万十市の高校。
きっと生まれてからずっと四万十市しか知らない子もいたと思います。
彼らの衝撃を思うと、ちょっと泣ける。
私は東京の高校生だったけど、「既存の仕事に就く必要は無い」なんて言う大人の話は聞いたことがありませんでした。

本質で生きればいいんだよ。

人も植物と同じように、種に詰まっている自分だけの本質を素直に芽吹かせて生きていけば良いというメッセージに、高校生は勇気づけられたのではないでしょうか。

実際、心に思う進路を親に反対されていると悩む感想もあったそうです。
そうだと思います。
やっぱり、子の将来を思えば「既存のものにハマって、既存のレールに乗って、幸せというゴールにたどり着いてほしい」と願う親御さんの気持ちはわかります。

自分の本質なんて、考えたことも無かった39歳。
自分の選択肢は、世の中に既に存在する職業や会社、サービスの中から「これなら私にもできそうかな?」と考えるのが私の思考回路でした。

自分を大事に。

平井先生は昨年4月・5月のステイホームの時期に、ぽっかりと時間が空いて、朝、散歩をすることが楽しみになったそう。

それまでは本当に忙しく、会う人の9割に「かずみちゃん大丈夫?」って聞かれていたそうです。
コロナ前は、ものすごく忙しいけど充実していて、気力はみなぎっているけど身体はボロボロ。
ステイホームでゆっくり過ごすことができ、コロナがなければ病気になっていたと思うとおっしゃっていました。

今は、スケジュールにも余裕があり、毎日全身をオイルマッサージしたり、冷えとりも実践されているそうです。
以前は、すごく会いたい人から食事に誘われても、時間が無くて会うことができなかったけど、今は会う時間が取れるそうでとても嬉しそうでした。
「自分を大事にするって大事なことなんだよね。自分を大事にしない人は、他人のことも大事にできないからね」と。

木曜会は、吉祥寺から恵比寿へ

平井先生の花の会は、以前は、自由が丘のカフェ・ikanikaで開催されていましたが、昨年あたりから吉祥寺のギャラリーフェブで開催されています。
そして、来年1月からは恵比寿にアトリエを構え、そこで開催するそうです。

そこは現在、「タミゼ」というアンティークショップがある所で、オーナーの方が黒磯へ引っ越し、恵比寿のお店は閉めることになったそうです。
もともと恵比寿と黒磯の2拠点でやられていたけれど、恵比寿の店舗は手放すことに。
終の棲家と思って作った恵比寿の店舗を大切にしてくれる人に渡したいと希望されて、平井先生が譲り受けることになったそうです。

ひょんなことから吉祥寺へ来てコロナ禍を過ごした人が、元の自由が丘に戻るわけでもなく、恵比寿へ向かう。

先生だけでなく会員さんも、それまで縁もゆかりも無かった吉祥寺へ足を運ぶようになり、来年からは恵比寿へ通うことになります。
「吉祥寺は遠いけど、恵比寿なら近いです」とか、「吉祥寺って初めて来たけど、こんなに人が多いんですね」なんてお話されていました。

それを聞きながら、ああ、このエアポケットのような時間は終わりを迎えるのかもしれないと思いました。

コロナが完全になくなるわけでないし、元に戻るわけでもないけど、また一つ、別のステージが始まる時期なのかもしれないなあ〜なんて。
それは、少し寂しく物悲しいけど、希望と慈愛に満ちたステージだと思えました。

私の気づき

学生時代の草月流生け花から始まり、お花を趣味として20年。

いつも花材が割り振られるのですが、始まる前は隣の花材が良く見えるんですよね~これがっ。

今回の木曜会でも、私だけ野ばらの実が少ない。
ヤシャブシの実が2つしか付いてない。
他の人のはもっとたくさん付いてるのに~。とか、思っちゃうわけです。恥ずかしながら。

でも、出来上がったものはカワイイ~!もう隣の人の作品は目に入りません。
可愛すぎて花材の一つ一つに対して「私のところに来てくれてありがとう」という気持ちになります。
なんてこったい。

素晴らしいバランスで、野ばらの実もヤシャブシも生きているのです。
さすが、花材は闇雲に配られているわけではないのです・・・。

幸も不幸も、身に起こること、出会う人、モノ、すべてを「私のところに来てくれてありがとう」と受け入れれば良いんだなということが私の気づきでした。

お、これぞまさに、女性性?

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