先日、東京大学の学園祭「駒場祭」に行ってきました。
目的は、合気道の演武会に参加する夫を見ることだったのですが、私は学園祭そのものが大好き!
この世の春を謳歌している雰囲気が好きです。
ここ数年はコロナで中止になったり、抽選制になったりでまったく行けなかったのですが、今年はようやく、東大に縁もゆかりもない私も学園祭に行けるようになりました。
この世の春、かむばーっく。
今回の駒場祭は、娘の友人親子も誘って行きました。
今年春の五月祭で、我が娘は「東大娘」と運命的な出会いを果たし、この感動をお友達と分かち合いたくなったのです。
東大娘の正式名称は、東大娘。’23 (トウダイムスメ ツースリー)。
東大生によるアイドルコピーダンスサークルだそうです。
東大の学園祭は春の五月祭と秋の駒場祭があるのですが、五月祭でたまたま出くわした人だかりの先で、乃木坂っぽい衣装を着た東大娘が踊っていました。
私が圧倒されたのはファンの多さとそのガチな様子。
本物のアイドルみたいな学生さんと本物のファンたち。
ガチオタによるオタ芸を初めて見た私は、東大娘そっちのけでオタ芸に釘付けになりました。
娘は、子どもの特権とばかりに人だかりの隙間からパフォーマンスを見ることができて、東大娘に釘付け。
終わった後には「東大娘になりたい」と目に炎が宿っていました。
お、おお。頑張ってくれ。
そして、今回の駒場祭。
事前に東大娘のパフォーマンス時間を調べてあったのですが、今回は別の出会いがありました。
それは、コスプレサークル「まるきゅうproject」!
東大生のみで構成された100人以上のコスプレ集団で、屋外でのダンスパフォーマンスと教室でコスプレ喫茶をしていました。
親子ともども初体験の世界です。
パフォーマンスを見て、他の出店などを楽しんだ後コスプレ喫茶の列に並びました。
普段目にすることのないコスプレイヤー達の姿に、WHY ジャパニーズピーポー!と叫びたくなる気持ちを抑えて、これが日本の最前線、日本の宝、世界基準の趣味だと自分に言い聞かせます。
娘たちは、東方プロジェクトというゲームから派生した美少女キャラクターたちにハマっていて、日がな一日、ゲームをしたり、YouTubeを見たり、美少女キャラクターのイラストを描いたり、トレーディングカードを集めたりしている「東方オタク」。
東方のコスプレをして踊るお兄さん・お姉さんへ羨望の眼差しを向けていました。
わー。どうしよう?
娘たち、めっちゃ楽しそう。。
東大娘そっちのけでコスプレサークルの方へ・・・というまさかの展開に、母たちは少々複雑な気持ちです。
順番が来て、異様な雰囲気のコスプレ喫茶に入ると、東方プロジェクトの「チルノ」という女の子のコスプレをしたお兄さんが相手をしてくれました。
ど、どうしよう。
コスプレをした知らないお兄さんと何かお話ししなきゃいけない状況・・・。
これがコスプレ喫茶なのか。
放っといてくれない。
何か話さなきゃー。
知らなかったけど、コスプレ喫茶は10分ぐらいの時間制で、その間はコスプレイヤーさんがずっとテーブルに張り付いているスタイルでした。
どうしよう?
チルノとして話すべきか、東大生として話すべきか?
「東大生」というと、「頭良過ぎて変」みたいなイメージがありませんか?
まったく失礼な話ですが、そもそも東大に入れるって、私が解けなかった問題が解けて、あのテストで100点取れて・・・ってどんな人生?どんな頭?そんな人いるの?と思ってしまう。(すみませぬ)。
いや、東大生じゃなくても、きれいにメイクをして女の子のキャラクターに扮した男の子と話すのも初。
ど、どうすればいいんだ?!
いきなり多様性が過ぎるぞ。
戸惑いましたが、相手はプロ。いや、学生。
東方オタクの小学2年生とも上手にお話ししてくれました。
聞けば、彼も小2ぐらいから東方オタクだったそう。
勉強もしつつ、東方もしつつ?
まあ、そうっすねー。勉強もやってました。
コスプレ楽しい?
めっちゃ楽しいっすよー。うちのサークルなんでもアリなんで。さっきのパフォーマンス見ました?
見たよ。
全部見ました?
ごめん、途中で離脱した。
まじっすかー。あれ最後の曲は東方の曲だったんすよー。
雨降らなくてよかったね。
そうなんすよー。半年に一回しかパフォーマンスできないんで、ここしかないんで、雨降ったらできないんで良かったっすー。
東大生がこんなにお話し上手だったとは。
うれしい!たのしい!大好き!な感じが伝わってきて、あらゆる偏見が吹き飛びました。
制限時間を迎えてコスプレ喫茶を後にし、ママ友が「自分の息子が東大に入ってコスプレしてたらどう思う?」と聞いてきました。
「東大に入ったら何やってもいいよね」
「そうだよね」あはは。
娘はコスプレがしたくなったそうです。
・・・そっちに行ったか。
自分のやっていることを「めっちゃ楽しいっすよー」と言えるのっていいですね。
コスプレサークルだけでなく、キャンパス中にうれしい!たのしい!大好き!が溢れていました。
こんなにうれしい!たのしい!大好き!なことが、コロナを理由に封印されていたなんて、あの数年間はなんたる悲劇だったのか。
もう二度とあんな時代は来てほしくない。
コスプレ喫茶のテーブルには、お客さんが書けるメッセージカードがありました。
娘が書いたメッセージは、「チルノと話せてよかったです」。
私も、チルノと話せてよかったです。