柄にも無いことで、新しい扉を開く。

柄にも無いことで、新しい扉を開く。

皆さま、最近、”柄にも無いこと”って、何かしましたか?

私、最近、自ら手を挙げた初体験があるんです。

それは・・・
子どもの保育園の同窓会(T組同窓会)の企画&実施。
今年3月に卒園した子どもたちと親、担任の先生で集まる会です。
総勢約45人。

こういうことができる人って、
子だくさんでリーダーシップのあるママ
意識高いママ
友達多いママ
コミュニケーション力がめっちゃ高いママ
なんか全方位やる気満々なママ
みたいなイメージがあり、私はいずれも該当しない自覚がありました。

私にとって「柄にも無いこと」でした。

しかし、グループLINEでの「誰かやってくれない?」というメッセージに手を挙げてみました。

はっきり言ってめんどくさいことだらけです。
日程調整、集まれる場所を探す(意外と無い)、お金の管理、何をやるか?という企画、先生方へのお礼はどうするか?などなど。
あっちへ行けばコロナがどうのと言われ、こっちへ行けばお子さんの利用は困るだのママチャリは大きくて他の人に迷惑だからたくさん止めないでとか言われ・・・。
公共の施設を使おうとすると、役所がやっている平日9時〜5時に現地で手続きをしろと言われるし、利用料は郵便局で納付するか、区民事務所で利用券を買うしかない。
区民事務所に買いに行ったら、私が欲しい金額の利用券は区民事務所では買えず、別の施設へ行けと言われたり。
公共の施設に、オンライン予約やオンライン決済などという概念は無い。

その他、先生へのお礼は受け取ってもらえない(公務員のため)からやめようということになったのに、直前になってやっぱり用意しようとなったり・・・。

まあ、色々と大変でした。

けれど、なぜ柄にも無いめんどくさいことをやってみようと思ったか?

理由は、そういうことができる人になりたかったから。です。

私は2年半前に、15年勤めた会社を退職したのですが、ワーキングマザー時代の私だったら絶っっっっっ対にやりませんでした。
時間が無いということもありますが、何かにつけて「なんで私がやらなきゃいけないわけ?もっと暇な人いるでしょ?」というスタンスだったのです。

平たくいうと、性根が腐ってましたね。

退職して2年半が経ちましたが、最近、心底思うのは「OL時代の自分って嫌な奴だったな」ということ。

「他人のために何かをする」ことへのハードルを上げ、そのくせ「他人のために何かをする」ことの価値を下げ、常に「なんで私がそんなことしなきゃいけないわけ?」モード。

なんか、嫌〜な感じですよ。

その嫌〜な感じを普通の感覚だと思っていました。
社会で働くってそういうことよ。と。

食うか食われるか。

損得勘定すること=合理的に仕事ができることだと思っていました。

でも、退職して時間ができ、貯金が減り、やりたいけどできなかったことを一つずつやっているうちに、今までの普通の感覚がとっても嫌な感じだったということに気づきました。

別に、食うか食われるかってほどの大げさなことはないし「損得勘定=賢い」わけではない。
むしろ、思考停止のアホとも言える。

合理性は大事だけど、損得勘定と合理性は必ずしも一致しない。

正社員でちゃんと働いていますっというプライドと、どうせ私なんて時間を切り売りして生きるしかないのよ・・・という卑屈な精神がないまぜになって、謎の被害妄想になっていた。気がする。

卑屈を卑屈とも思わず、意地悪を意地悪とも思わず、人の上に人を作り、人の下の人を作っていた。気がする。

2022年になってようやく自覚し、決別しようと思えました。

やっていることは何の生産性もなく、富も名誉も生み出さないのですが、私は自分が変わったと思えることが嬉しいです。

私は「他人のために何かをする」ことは、特別な人がする特別なことだと思っていました。

他人より恵まれている特別な人がやればいい。私は恵まれていない。私は恵まれていないから働いているのだ。働いている私がなぜ恵まれた人がやるべきことをせねばならぬのか?という理屈・・・。

ああ、お恥ずかしい。
ヒクツなヘリクツをこねて、自分で高いハードルを設定していたのです。

今回、そのハードルを自分で下げて、飛び越えました。

そうしたら、やっぱりとても面倒なことばかりでしたが、やってよかったです。

「他人のために何かをする」ハードルを下げたら、「他人に何かを頼むこと」「自分で何かを主宰すること」「場を作ること」へのハードルも下げられた気がします。

それは、新しい扉が開けたような感覚でした。
こんな道もあったのかという発見。
人との関わりが、少しラクになった気がします。

ちなみに、今回、T組同窓会幹事に立候補したことには、きっかけがありました。
一田さんがずっと前に、ご自宅に30人も知らない人を招いてトークショーを開催したというお話

私はこのお話にとても感銘を受けました。
そして、一田さんから「場をつくるっていいよ~!」というコメントも頂きました。
それが7月の出来事で、T組同窓会の話が出たのが10月。

私はどこかで「場を主宰してみたい」という思いがあったのだと思います。

ライター塾の前身にあった、おへそ塾やスコップの会と同様、ご自宅でのトークショーも、めぐりめぐってライター塾やオンラインサロンにつながっているような気がしました。
作った「場」は、形を変えて次の「場」へつながっていく・・・。
ということは、初めの一歩で、何か「場」を作ってみたら良いのだ!と。

今回のT組同窓会は書いていて恥ずかしくなるぐらい大したことない話なのですが、この経験はきっと何かにつながるに違いないと、ちょっと打算的に期待しています。

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