来週、引っ越すことになりました。
といっても、同じ2丁目、徒歩5分ほどの距離の賃貸マンションへ。
徒歩5分の距離とはいえ、転居は転居。
人生に数回しか訪れない変化の時に、期待と不安が入り混じります。
まあ、数回しか訪れないといっても、人生で8回目の引っ越し、8軒目の家なんですが。(!)
私の記憶の中に「オレの家」コレクションが増えていきます。
私の母方の祖母(89歳)が猛スピードでボケてしまい、老人性うつの症状もあって「おうちに帰りたい」と毎日泣いているそうです。
ここ半年ほどは私の実家に住んでいたのですが、今月、色々あって老人ホームへ入居しました。
私の実家にいた時から「おうちに帰りたい」と泣いていて、どこが祖母の帰りたい「おうち」なのか?謎なんです。
「新築の家を買って、住んで、売って、また新築を買う」を繰り返すことが趣味だった祖父のせいで、引っ越しの多かった祖母。
孫はおろか、息子のことも忘れかけている祖母にとっての「おうち」とはどこなのか?
ボケ始めてから、やたらと子ども時代が一番良かったという話をするので、子供の頃に住んでいた家なのではないかという気がしているのですが、会話が成り立たないので確かめようがありません。
そんな実家のゴタゴタに参加しつつ、デジハリの卒業制作の提出期限に追われていたら、セプテンバーが終わりそうです。
ワクチン予約の件は、その後、「予約サイトの更新ボタンを2時間、一心不乱に押し続ける」という狂気に満ちた戦術でキャンセル枠をもぎ取りました。
2回目の接種後、熱と頭痛と腰痛にうなされながら、これは、1日で終わる軽めのコロナを体験させてビビらせようという薬なのか?本物のコロナとはどれほど苦しいものかと、コロナにかかった友人とSnow Man・阿部亮平くんのことを考えておりました。(2人とも元気になられて良かった~)
息子(1歳)が目の異常を疑われて、検査に次ぐ検査で大学病院に通うというミッションもありました。
絶対に大したことないと思うので、息子が麻酔してMRIに通されている間も、『おかえりモネ』のモネちゃんと菅波先生の心配をしておりました。
毎日、美しい2人の美しいやりとりを見ている時間だけが、束の間、日常を忘れさせてくれます。
次の家には浴室乾燥が付いていません。
ならば、コインランドリーに行けばいいんじゃん!と、なぜか胸躍る私。
いやいや、コインランドリーってめんどくさくないか?
“恋ンランドリー”なのは朝ドラだけだぞ?
わかってるか?私!
アイラブユーの日本語訳として「月がきれいですね」とでも言っておけとおっしゃったのは夏目漱石先生ですが、菅波先生は新たな訳を教えてくださった気がします。
「あなたの痛みはわかりません。でも、わかりたいと思っています」。
「あなたの投げる物なら、僕は全部取ります」。
くぅ〜〜〜!
そんなこんなで、夜、夫の帰宅後に、夜学生のごとくデジハリへ向かうことも多く、目標に向かってひた走る青春のようでもありました。
自転車に乗って満月を追いかけながら竹内まりやを歌ってしまいます。
セプテンバー そしてあなたは
セプテンバー 秋に変わった
セプテンバーは歌になりますね。他には『すみれセプテンバーラブ』ぐらいしか知りませんが。
オクトーバー♪や、ノーベンバー♪みたいな歌は聞いたことがない気がします。
夏が終わった切なさと金木犀の香りが、人々に歌を歌わせるのでしょうか。
もしくは、満月が人々に詩を詠ませるのか・・・?
帰宅後は、夜間授乳が待っています。
コロナが終わるのが先か、息子の卒乳が先か。
どちらも終わりが見えませんが、止まない雨は無い。明けない夜は無い。
一生、おっぱいを飲み続ける奴もいない。(たぶん)